コンテンツマーケティングツールを活用することにより、自社のマーケティング活動を効率化し、売上やCV率の向上につなげることが可能です。しかし、近年ではコンテンツマーケティングツールの種類が増加しているため「どのツールが良いのか分からない」と悩む人が増えています。そこで本記事では、コンテンツマーケティングツールの利用を検討している人に向けて下記を紹介します。・コンテンツマーケティングツールの基本情報・コンテンツマーケティングツール導入のメリットと選び方・おすすめのコンテンツマーケティングツール11選ツールにより搭載されている機能や料金、特徴などは大きく異なります。自社にとって最適なコンテンツマーケティングツールを選びたい人はぜひ参考にしてください。※当コンテンツは、コンテンツマーケティングに強みを持つピクルスが監修しています▼関連記事【脱しつこい広告】コンテンツマーケの主流は診断コンテンツになるか?コンテンツマーケティングツールとは? コンテンツマーケティングツールとは、SEO施策を効率化し、キーワード選定や競合分析、施策立案、順位計測等のコンテンツマーケティングの効果を最大化したり、改善をしたりする際に用いられるツールの総称です。コンテンツマーケティングとは、見込み顧客の獲得や育成により、サービスや商品を購入につなげるマーケティング施策を指します。たとえば、オウンドメディアの運営や診断コンテンツの運用などはコンテンツマーケティングの一種です。コンテンツマーケティングツールの主な種類については後ほど詳しく解説します。コンテンツマーケティングツールの主な機能 コンテンツマーケティングツールの主な機能は次の通りです。競合分析機能キーワード選定順位計測アクセス解析機能自社コンテンツ作成に関連する機能コンテンツを公開した後は、アクセス解析機能により現状を把握し、具体的な改善策を模索する必要があります。たとえば、ページごとのPV数やCVR(コンバージョン率)をチェックし、PV数に対するCVRが悪い場合は「ページ内の訴求力を高める」「誘導リンクの配置を変える」などの改善策が考えられます。搭載されている機能はツールによって異なるため、自社の課題感にあったものを選びましょう。コンテンツマーケティングツールを導入するメリット コンテンツマーケティングツールを導入するメリットは下記の通りです。SEO対策を強化できる工数を削減できるデータ分析に基づいたコンテンツ作成ができる競合分析ができる成果の可視化とレポートが作成できるそれぞれのメリットについて解説します。SEO対策を強化できる コンテンツマーケティングツールの導入により、SEO対策が強化され、運営するサイトの閲覧数が向上します。コンテンツマーケティングツールには、キーワードの提案やトラフィック分析、競合サイトのSEO戦略の解析など、検索エンジン最適化(SEO)を強化するための多機能なサポートがあるためです。また、リアルタイムで順位をモニタリングし、必要に応じて戦略を調整することで継続的にコンテンツの可視性を高め、より多くの閲覧数やエンゲージメント獲得できます。工数を削減できる コンテンツマーケティングツールを導入することで、分析や調査にかかる工数を削減できます。また、コンテンツマーケティングツールには、コンテンツマーケティングに特化した分析機能が搭載されているため、欲しい情報を手早く取得することも可能です。たとえば、ページごとの流入数、流入元(SNS、Google、Yahoo!など)などを把握できます。これらの情報を取得することでコンテンツを効果的かつ効率的に改善することが可能です。データ分析に基づいたコンテンツ作成ができる 2つ目のメリットは、データ分析に基づいたコンテンツ作成ができることです。データ分析に基づくことで、コンテンツ作成が主観的になることを防ぐことが可能です。コンテンツ公開後の分析時にも、客観的なデータに基づくことで、よりユーザー目線に寄り添ったコンテンツへと改善できます。競合分析ができる 3つ目は「競合を分析することができる」です。たとえば、競合他社が運営するオウンドメディアのアクセス数や流入キーワードなどを把握できます。競合の分析をするメリットには、自社との差別化ポイントを把握できること、伸びているコンテンツを参考にできること、そして目指すべき目標を明確化できることが挙げられます。とくにゼロからコンテンツマーケティングを始める場合においては、目指すべき目標や参考にするべきコンテンツが明確になるため非常に便利です。成果の可視化とレポートが作成できる コンテンツマーケティングツールには、閲覧数、クリック数、エンゲージメント率、コンバージョン率など、コンテンツのパフォーマンスをモニタリングし、成果を可視化する機能があります。これにより、どのコンテンツが最も効果的であるかを把握したり、成功要因を分析したりできます。またレポート作成機能を活用すれば、ステークホルダーやチームメンバーに対して定期的に詳細な成果報告を提供できます。これにより、データにもとづいた意思決定が促進されるため、マーケティング戦略の改善も効率的に行えます。コンテンツマーケティングツールの選定の6つのポイント コンテンツマーケティングツールを選定する際のポイントは次の通りです。自社が求める機能が搭載されているか操作性に優れているか 料金は適切かカスタマイズの柔軟性があるかサポート体制が充実しているかトライアル期間があるかコンテンツマーケティングツールはネット上にたくさんあるため、選定ポイントを理解しておき、適切なツール選択を行いましょう。以下にて、選定で失敗しないためのポイントを解説していきます。1.自社が求める機能が搭載されているか 自社が求める機能が搭載されているか、は必ず事前に確認しておきましょう。実施する施策により、必要となる機能が異なるためです。たとえば、一口にコンテンツマーケティングと言ってもさまざまな内容のものがあります。SEO対策で集客する場合もあれば、競合のオウンドメディアとは違った切り口で集客する場合もあるでしょう。また、SEO施策を実施する場合、キーワード分析から始めるのか、ユーザーのニーズ調査から始めるのかでも選ぶべきツールは変わります。したがって、自社がツールを利用する目的を明確にしておくことも大切です。ツール利用の目的は、自社のマーケティング課題によって異なります。そのため、ツール選びの前に改めて課題の整理を行っておくのも良いでしょう。下記の「マーケティング課題診断」であれば、3分ほどの質問に答えるだけで自社の課題が浮き彫りになります。マーケティング課題診断をやってみる2.操作性に優れているか コンテンツマーケティングツールによっては、操作性の高さを売りにしているものもあります。操作性の高いツールを選べば、専門的な知識をもっていなくても直感的に操作をすることが可能です。しかし、コンテンツマーケティングツールの利用に慣れている場合は、操作性よりも機能性にこだわったほうがよいでしょう。とはいえ、コンテンツマーケティングツールを導入したあとは毎日のように起動するため、使い勝手や機能の利便性などはチェックしておきたいところです。無料トライアル期間などがある場合は、事前に使用感をチェックすることをオススメします。ツールベンダーにチュートリアル動画や操作マニュアルを希望すれば、提供してくれることがほとんどです。3.料金は適切か コンテンツマーケティングツールは、さまざまなオプションがあるため、見積りをしてもらった後に料金が明確になるケースが多いです。そのため「自社にとって必要な機能が搭載されているか」という点を軸にまずは数社をピックアップし、その中から検討して見積りをしてもらう手順がおすすめです。見積りをしてもらった際は、あとからオプション機能をつけた際に発生する費用についても確認しておきましょう。加えて、ツールを利用する際は、サービスの終了方法について事前に確認しておくことも大切です。1年単位の更新が一般的ですが、ユーザーの都合で途中契約したいと考えることもあるでしょう。例えば、より魅力的なサービスに乗り換えたい場合や、現在利用中のサービスの品質が期待に沿わず、業務に支障が出ている場合などが考えられます。4.カスタマイズの柔軟性があるか どの企業にも独自のワークフローやニーズがあるため、ツールがそれらに適応できるかどうかを確認する必要があります。機能の設定やレイアウト、ダッシュボードのカスタマイズに柔軟性があれば、自社の具体的な要件に合った形でツールを使用できるためです。また、APIを通じた他のツールとの連携や拡張機能の追加が可能であれば、業務の効率化がさらに進みます。カスタマイズ性の高いツールは、企業の成長や変化に応じて柔軟に対応でき、長期的に利用する上でもメリットが大きいです。5.サポート体制が充実しているか 問題が発生した際に迅速かつ的確なサポートを受けられるかどうかが、ツールの効果を最大限に引き出すカギとなります。たとえば、・提供されるサポートが24時間対応か・チャットや電話でのサポートがあるか・専任のサポートやカスタマーサクセス担当者がいるかなどを確認しましょう。トレーニングやオンボーディングのサポートが充実しているツールは、導入後のスムーズな運用につながります。6.トライアル期間があるか 無料トライアル期間を利用することで、実際にツールを操作し、その機能や操作性を確認できます。またトライアル中に「ツールが自社のニーズに合致しているか」「日常業務にどの程度役立つか」などを具体的に評価できるため、導入後のミスマッチを防げます。加えて、トライアル期間中にサポート体制を利用することで、提供されるサポートの質や迅速さを実際に体験できます。おすすめのコンテンツマーケティングツール8選SEO施策を中心としたコンテンツマーケティングのツールのオススメは次の通りです。ミエルカヨミトルEmmaToolsKeywordmapAhrefsPascaltami-coSimilarweb以下にて、各コンテンツマーケティングツールの機能、料金、特徴などを紹介していきます。1.ミエルカ ミエルカは、約1,700社以上の導入実績がある老舗のクラウド型コンテンツマーケティングツールです。 自社サイトに顧客を呼び込むためのキーワード調査やSEO対策など、基本的な機能に強みをもち、記事構成の見直しなども行っています。15年以上の運用実績もあるため、効率的にWebサイトを改善したい人は相談してみるとよいでしょう。2.ヨミトル 診断コンテンツ作成クラウド「ヨミトル」を使えば、最新のコンテンツマーケティング手法である「診断活用マーケティング」が手軽に・リーズナブルに実施可能です。 診断活用マーケティングとは、SEO、メルマガ、SNSなどと併用することで高い相乗効果を発揮する「診断コンテンツ」を活用したマーケティング手法であり、最近ではLINE、メルカリなどの大手企業も続々と活用しています。 診断コンテンツを用いることで得られる具体的な効果は次の通り。>>BtoC活用を詳しく見る >>BtoB活用を詳しく見る 診断コンテンツを活用し、CPAと契約率の向上につなげた株式会社オーネット様の事例はこちらで紹介しています。 また、オウンドメディアに診断設置して「月数100件以上のリード獲得(メルマガ会員獲得)」に成功したエフアンドエムネット株式会社様の事例もあわせてご覧ください。 「SEO対策をしても思うような効果を得られない」 「効率的にリードを獲得したい」 といった人はぜひチェックしてみてください。3.EmmaTools EmmaToolsは、AIライティング機能を搭載している最新のコンテンツマーケティングツールです。 また、AIによるコピー率チェックやスコアチェックにより、著作権侵害のリスク低減やSEO評価向上などのメリットもあります。4.Keywordmap Keywordmapは、SEO対策とWeb広告の分析に強みをもつコンテンツマーケティングツールです。詳細に分析する機能を搭載しているため、質の高いデータや情報を求めている多くの企業が利用しています。 また、競合他社との比較データや順位に関するデータなど、充実したレポート機能も魅力の一つです。日本製ツールなので国内でサイトを展開している人は安心して利用できるでしょう。5.Ahrefs Ahrefsは、競合他社が実施しているWebマーケティング施策の情報を分析できるツールです。具体的には「どういったキーワードでリスティング広告を出稿しているか」「サイト全体のトラフィック」「被リンク数」などを把握できます。 また、自社サイトを分析するための機能も充実しているため、競合と自社の分析を同時に進めていくことが可能です。6.Pascal Pascalは、コンテンツマーケティングの効率化を支援するツールです。具体的には、検索上位最大50サイトを分析し、検索順位に影響を与えている項目を教えてくれます。そのため、SEO対策を取り組むうえでの優先度が明確になり、効率的に対策を実施することが可能です。 その他にも、キーワード分析や検索順位の見える化といった機能が搭載されており、スムーズなコンテンツマーケティングを支援してもらえます。7.tami-co tami-coは、コンテンツマーケターにとって重要度の高い分析機能を網羅したツールです。分析内容がSEO対策に特化したものであるため、初心者でも検索上位を獲得できます。 また、通常なら2~3時間かかる分析もtami-coを使うことで5分程度に時短することも可能です。7日間のお試し期間もあるため、気になる人は一度使ってみるとよいでしょう。8.Similarweb Similarwebは、コンテンツマーケティングに加え、市場、競合、投資など幅広い分野での分析が可能なツールです。 自社で蓄積していたデータと市場や競合他社との分析を行うことで、営業のパイプラインを拡大し、売上向上につなげることも可能です。競合と比較しながらコンテンツマーケティングを進めていきたい企業に向いているでしょう。無料で利用できるコンテンツマーケティングツール 無料で利用できるコンテンツマーケティングツールは下記の通りです。GA4(Google Analytics 4)Googleサーチコンソール検索順位チェッカー以下で紹介するツールはすべて無料であるため、個人としてコンテンツマーケティングツールを利用したい人もぜひ参考にしてください。1.GA4(Google Analytics 4) Google Analytics 4(旧ユニバーサルアナリティクス)は、Googleが無料で提供するアクセス解析ツールです。Webサイトやアプリを訪れた人たちの行動を分析でき、結果をもとに、サイトやアプリの改善につなげられるので、運営者にとってはとても重要なツールと言えるでしょう。使い方は簡単。計測したいWebサイトにGA4専用の「トラッキングコード」を設置するだけで、様々なデータの収集が始まります。オーディエンス:誰がどれくらいサイトに訪問しているか集客:どの経由でサイトに訪問しているか行動:どのページを見ているかCV(コンバージョン):事前に設定した目標を達成できたかこの他にもWebサイトやWeb広告におけるさまざまな情報を把握・分析することが可能です。多機能かつ直感的に使える分かりやすい設計になっているうえに無料で利用できるため、多くの企業が導入しています。ただ機能が多すぎるため、最初は使いづらさを覚えることもあるでしょう。しかし、Google Analytics 4は多くの人が利用しており、解説や運用のコツなどを記載した記事も多いため、誰でも簡単に利用できます。また、Google Analytics 4は、サイト内でのユーザーの行動を定量的に分析することも可能です。ただし、各ページのどの部分をよく分析したかを把握する「ヒートマップ分析機能」はありません。そのため、CTAボタンやCVRなどの改善を図りたい場合は、他ツールと併用することをおすすめします。2.Googleサーチコンソール GoogleサーチコンソールもGoogleが提供する無料のツールで、利用により下記を把握できます。・検索パフォーマンスの分析あなたのサイトが検索結果でどのように表示されているかを確認できます。検索順位、アクセス数、表示回数、クリック率、よく使われる検索ワードなどの情報が分かります。・URL検査新しい記事や更新した記事をGoogleに知らせたり、正しく検索結果に反映されているかをチェックできます。・インデックス状況の確認Googleが認識しているページ数や、モバイル版サイトが優先的に検索結果に反映されているかなどを確認できます。・リンク状況の確認他のサイトからのリンクや、自サイトから外部へのリンクを把握できます。・XMLサイトマップの送信Googleに「このページを検索結果に載せてほしい」とお願いする機能です。・ペナルティなどの警告確認Googleからの警告や、検索結果での表示に影響を与えるペナルティの有無を確認できます。Googleサーチコンソールは、記事ごとの検索順位を把握できるため、SEO対策に不可欠なツールであるといっても過言ではありません。前述したGoogleアナリティクスは主にPV数をチェックする際に用いられるものであり、検索順位は表示されないため、GoogleアナリティクスとGoogleサーチコンソールを併用するケースがほとんどです。また、本ツールでは「Googleにインデックス(認識)されているか」「ペナルティを受けていないか」なども把握できます。どちらも検索順位に大きく関わる要素であるため、定期的に確認したい情報です。【個人向け】検索順位チェッカー検索順位チェッカーとは、サイトURLとキーワードを入力することで、Google、Yahoo!、Bingでの検索順位を調べられる無料のツールです。たとえば、URL欄に自社サイトのURLを入力し、キーワード欄に狙っているキーワードを1~5個入力します。2つの情報を入力して「チェック」をクリックすると各キーワードでの検索順位が表示されるという仕組みです。個人など、小規模でコンテンツマーケティングを進めていきたい人は利用してみるとよいでしょう。なお、検索順位チェッカーは、自社サイトはもちろん競合サイトの分析にも利用できます。まとめ コンテンツマーケティングツールを導入することで、自社のマーケティング戦略を効率化できるだけでなく、CV率や売上の向上につなげることも可能です。現状、コンテンツマーケティングといえばSEOの記事コンテンツが一般的ですが、SEOと併用することで成果を最大化できる手法として診断コンテンツもあります。診断コンテンツは「結果を言いたい」という気持ちを刺激することで口コミが発生しやすく、SNSでの拡散率が高いです。公開1ヶ月で55,000回以上実施、SNSシェア10,000回以上を記録したマーケター診断のようなコンテンツであれば、短期で大きな認知拡大が可能。「すぐには成果が出ない」というSEOの弱点をカバーすることができます。また、記事内にCVポイントとして診断を設置するのもおすすめです。記事のテーマを掘り下げるような内容の診断でユーザーの興味を引き、「診断結果を見るために情報入力が必要」といった形でリード獲得ができます。下記ではコンテンツマーケティング×診断の事例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。>>【脱しつこい広告】コンテンツマーケの主流は診断コンテンツになるか?